自分道 Jibun-Dou

アフリカはセネガル。青年海外協力隊。

221 ロンポワン

首都ダカールと地方の発展の2極化がすさまじい。

 

日本人ボランティアが住む家の家賃を地方と比べると、2倍以上の費用がかかるのが首都です。

私は、地方に派遣されていますが、首都に派遣されているボランティアもいます。

レストランで食事をすると、どこもとにかく高いのが首都。

タクシーは3倍以上の値段がかかります。

 

物価が高いということは、自然とお金を稼いでる人が多く集まります。

高いビルがどんどん建設されています。

車を持つ人が多いです。

お金を稼いでいる人でないと、生活を維持することはできないのです。

 

ここまで車が増えることを想定していなかったことが、首都の交通渋滞から分かります。

道がいつも混雑していて、必ず渋滞が起きるのです。

それでも首都には、信号は数カ所だけしかありません。

ほとんどの大きい交差点は「ロンポワン」と呼ばれる交差点になっています。

この交差点では、車が止まることなく交差点へ入り、そのまま違う道へと出ることができます。

 

フランス語で、

ロン=円

ポワン=地点

「丸い地点」という意味です。

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このロンポワンは、交差点のド真ん中に円いスペースがあります。

信号なし、待ち時間なしで、交差点に入ってくる車が減速し、そのロンポワンへ入っていきます。

この中は一方通行になっていて、出ていきたい道で車が出て行くというルールです。

 

ロンポワンは、日本では「ラウンドアバウト」と呼ばれています。

少ないですが、日本にも存在しているようです。

が、見覚えがありません。

近い存在で、駅前のロータリーが思いつきます。

 

さらに、セネガルの交通ルールは日本と比べるともはや「無い」ようなものです。

車線変更のときは、ウィンカーを使わず、自由自在に右左状態です。

 

ロンポワンの中のスキマ、スキマに車がどんどん入っていき、車が大量に溜まってつまる現象が毎日起きています。

 

交通ルールがほとんど機能していなく、渋滞が頻発しています。

 

それに比べ地方は、、

車を利用する人は限られています。

信号は完全にゼロで、渋滞は起きません。

渋滞が起きるほどの車がそもそもありません。

 

首都では、大量の車があふれ、将来車がさらに増えれば、道やルールが改善されない限り、渋滞はひどくなるでしょう。

これから首都ではさらにビルが建ち、車の量が増えていくと思います。

 

首都と地方の2極化はどんどん広がっていきます。

セネガルがどう発展していくのか注目しています。