104 マ、タ、ア、シ、タ
小学校では、
チャイムの代わりに、ピィー!というサイレンみたいな音を、先生が手動のボタンで鳴らすと、下校の合図です。
ほとんどの子は、足早に帰っていく中、私のところに足を止めて、少し話をしてから帰る子もいます。
4年生の女の子が私に聞きました。
「バ・スバ!(ウォロフ語)って、日本語で何て言うの?教えて!」
「また明日!だよ。ま、た、あ、し、た!」
「マ、タ、ア、シ、タ。ま、た、あ、し、た。
またあした!」
と、繰り返した後の最後のまた明日!を私に向かって言いました。
「また明日!」
突然のことでした。
日本のことに関心をもってくれたことは、私の心を温かくしてくれました。
久しぶりに、自分がセネガルでは稀な日本人であることを自覚しました。
ただ一緒の空間で生活するだけで、影響を与えることもあるのだなぁと気付きました。
その影響とは、外国と日本を繋げる見えない結び目をつくる役目です。
将来、この子が記憶しているかは分からないことだけど、
そんな種をまいていくことも、
きっと活動する意義。
セネガルで売っている牛乳。粉を溶いたように薄く、賞味期限は1年。日本の消費期限のある牛乳とは色だけ同じの味は全くの別物。飲む用でなく、コーンフレーク専門要員。