自分道 Jibun-Dou

アフリカはセネガル。青年海外協力隊。

106 体感イチキロ

算数。

3年生に「kg」を教えました。

 

量感は、目の前に物を用意しないと分からないままです。

 

何か良い方法はないかと考えました。

学校に使える道具はないので、こちらで用意するしかないからです。

今回は、子供たちに家から持ってきてもらう方法を試しました。

 

授業をする前日にクラスに行き、告知をしました。

「もし家にペットボトルがあったら持ってきてね!」

 

初めての呼びかける方法で、クラスの何人が覚えていて持ってくるのか?と想像がつきませんでした。

 

次の日。

ペットボトルを持ってきたか確認すると、

約60人いる中、約20人が持ってきてくれました。

これは私の予想より多い数でした。

 

ペットボトルに水を入れました。

セネガルに流通しているジュースのペットボトルはほとんどが330mlのものです。

「このペットボトルに何ml入ると思う?」と聞くと、

「1ml」や「5ml」などのかなりかけ離れた数字が返ってきました。

 

近くの子同士で、ペットボトルを3本ずつ集めさせて、約1kgの重さを体感させました。

 

私が用意した大きなペットボトル1Lの水と牛乳パック1Lの水が、みんなの持っている小さなペットボトル330mlの水×3と同じくらいの1kgということを教えました。

 

私が10Lのペットボトルも持ってきていたので、子供たちにはかなり重かったみたいですが体感させました。

 

「この1kgと同じだと思う重さの物を、学校中から探してごらん。」

と言って見ていると、ほとんどの子が石を持ってきました。

 

持ってきても「はかり」がないので、みんなの前で持ち比べてみて「これは1kgじゃないね。」と体感で確認するしかありませんでした。

 

過去の日本人ボランティアから私がもらった体重計が1つだけあったので、私は家から持ってきていました。

みんなは初めて見る様子で、注目していました。

「授業の時間が終わりだから、自分の体重を測ってみたい人は休み時間ここに残ってね!」というと、おそらく全員じゃないでしょうか、みんなが体重をはかりに残ったのです。

 

きっと今まで一度もはかったことが無かったのです。

慣れていなく、リュックを背負ったまま乗る子がいたのでおろすように言いました。

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自分の重さを知ったみんなは満足そうな顔をしていました。