他のボランティアが卵から育てた鴨(かも)2羽を生きたまま、私の住む地域までもってきてくれました。
産まれてから5ヶ月目の鴨です。
命をいただきました。
つまりは、食べました。
セネガルに来てから、羊、豚をさばく様子を目の前で見ました。
肉を食べることのできる裏側ではこんな事が行われているのか、と頭では分かっていましたが、目の当たりにするとかなりのインパクトがあります。
今回は、さばき方を知っている人に教えてもらい自らさばいてみました。
生きている鴨の首と体を押さえ、
まずは、のど辺りの羽をむしります。
のどの食道の下に頸動脈(けいどうみゃく)があることを確認して、ナイフで切りました。
これを中途半端にためらってしまうとうまく切れず、鳥にとっても良いことはないそうです。
切った後しばらく、鴨は動いていました。
血が大量に出ると動かなくなりました。
鍋にお湯をはって、鴨の体をつけました。
すると、羽がむしりやすくなりました。
毛穴が広がるからだそう。
手作業で、ほとんどの羽をむしり終え、包丁で肉を切り分けていきました。
内臓を取り出し、食べられるレバー、ハツ(心臓)、砂肝に分けました。
体の肉を、もも肉、むね肉に切り分けました。
あとは、調理です。
鴨はほどよく火を通して、きれいなピンク色の鴨肉を頂きました。
身をもって命を学んだという感じです。
ありがとうの気持ちが、作業中頭にずっとありました。
食べたときに思ったこと。
それは、生きているなぁっていうシンプルなことでした。
さばいて良かった。