4年生に、1デカメートルを教える授業にて。
1デカメートルは日本ではなじみがないですが、10mを表します。
まず、私は身近な長さの1cmを書く作業からスタートしました。
クラスには60数人子供がいて、定規をもってない子が何人もいました。
でもそれは予想内のことでした。
次に、子供たちが書いた線をチェックしました。
えっ?
ほとんどの子が、明らかに1㎝よりも長い線、それも定規を当てなくても分かるくらいの長い線を書いていたのです。
正確に描けた子は、なんと1人でした。
おかしいぞと思い、子供たちの定規をチェックしました。
すると、ほとんどの子の定規の数字と線がほとんど消えかかっていて、目盛りが見えない状態だったのです。
これでは思い通りの長さの線を引けません。
定規を持っていない、
定規の線が消えかかっている、
1cmがどれくらいの長さかほとんどの子が分かっていない。
授業のはじめの導入だけで、これだけの課題があることが分かりました。
私にとって衝撃なことでした。
羊飼い、牛飼いをよく見かけます。
ムチ1本で誘導しているので、もはや魔法に見えます。