自分道 Jibun-Dou

アフリカはセネガル。青年海外協力隊。

152 どろぼう

朝の4時過ぎ。

私は違和感を感じ、目を覚ましました。

違和感の正体は音でした。

それは雨の音。

 

今は7月。去年の10月ぶりのまとまった雨が降りました。

普通ならそのまま2度寝しますが、わざわざ起きて窓の外を見ました。

外を確かめるくらい久しぶりの雨でした。

 

その雨はこれから「雨季」が始まるという合図です。

長かった乾季は、日本のように四季がなかったので、

(今、何月だっけ?)みたいな状態が続き、時がゆっくりに感じました。

 

9ヶ月ぶりのまともな雨の音が、頭の中で違和感と感じて、目を覚まさせたのです。

雨は20分くらい降って止みました。

ただの雨に対して、うれしい気持ちになりました。

 

最近、友達が、

「羊を2匹どろぼうに盗られたんだ!」

と言ってきました。

聞いてみると、

「家の近所も合わせると、5匹盗まれたんだ。タバスキが近いからだよ。あ〜」

と嘆(なげ)いていました。

yuta7watanabe.hatenablog.com

 

タバスキは「羊」を神に捧げる祭りです。

セネガル人は、このタバスキに全力を注ぎます。

お金がなくても、借金をしてまでタバスキのためにお金を使うそうです。

セネガル人は、祭りのために羊を用意します。

羊を大量に引き連れている商人がいて、その人たちから羊を買います。

計画的な人は、早めに子供の羊を買ってタバスキまで育てます。

 

祭りが近くなってくると、羊泥棒が増えるらしく、それで盗まれたというわけです。

羊を盗まれた友達は、前に私へ「これが家の羊だよ!」と体を洗ったあとの真っ白い羊の写真を見せてくれたことがありました。

きっとその羊を大事にしていたはずです。

なんだか可哀想でした。

 

 

野生の猿をセネガルで初めて目撃しました。

猿は日本の猿と顔つきが違っていました。


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日本の猿のような赤ら顔でなくて、ライオンキングに出てきそうなアフリカン猿でした。