自分道 Jibun-Dou

アフリカはセネガル。青年海外協力隊。

172 ダカール大学

セネガルの大学数は日本と比べてとても少なく、公共の大学は国内に数ヶ所しかありません。

私立大学の多くは首都のダカールにあり、地方にはほとんどないのが現状です。

 

セネガルでトップクラスの大学と言われるのが、

ダカール大学シェー・アンタ・ジョップ」です。

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シェー・アンタ・ジョップとは、人の名前です。

セネガルの小さな村出身の男性で、アフリカ、アラブ、イスラム、ヨーロッパの文化に関する幅広い分野の発展に貢献した人だそうです。

 

ダカール大学はセネガルに留まらず、アフリカの中でもトップクラスと言われている大学のようです。

国内に限らず、アフリカの各国から移り住んで、大学へ通う人もいます。

 

外側から見たことしかありませんでしたが、初めて内側に潜入することができました。

知り合いのつてで、コンゴ人の学生と話をすることになったので、校内を案内してもらいました。

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その人が普段活動をしている部屋があるというので、連れていってもらいました。

とっくに大学の外に出たんじゃないか?と思うくらい歩いたのですが、まだまだ大学の敷地内が続いていました。

 

大学内には、学生が住んでいる大きな寮がいくつもありました。

寮の部屋数はとても多く、洗濯物が壁に吊るされたロープにぎっしり干されていて、もはやアートでした。

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その人は、工学を専門としているそうで、仲間で組み立てているという自主作製の「車」を見せてくれました。

 

部屋のホワイトボードには、理解不可能な暗号が書かれていました。

車を0から作っていて、楽しく学びを追究していることがいいと思いました。


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車の横にはガゼル(動物)のロゴが入っていました!

 

しかし、それ以上にすごいと思ったことがあります。

それは、そのコンゴ人の学生は、日本語がペラペラだったことです。

 

大学の入り口から会話はずっと日本語でした。

その人は、私が話す日本語をよく理解して、とても流暢に日本語を話しました。

 

どうやって覚えたのか聞いてみると、

「日本のアニメ好き」というのが大きく関わっていました。

かれこれ10年くらい見ているそうです。

彼は、私が知らないアニメをいくつも知っていました。

 

また、時代が昔の設定の作品を見るときが楽しいと言っていました。

何が楽しいのか聞くと、

「昔と今では、言葉遣いが違います。昔の言葉遣いを知ることは楽しく、そして、勉強になります。」

と言っていました。

そんな視点で作品を見ていることは衝撃でした。

 

日本語を話すコンゴ人の学生に刺激をもらい、ダカール大学のことを少し知りました。