セネガルの大学数は日本と比べてとても少なく、公共の大学は国内に数ヶ所しかありません。
私立大学の多くは首都のダカールにあり、地方にはほとんどないのが現状です。
セネガルでトップクラスの大学と言われるのが、
「ダカール大学シェー・アンタ・ジョップ」です。
シェー・アンタ・ジョップとは、人の名前です。
セネガルの小さな村出身の男性で、アフリカ、アラブ、イスラム、ヨーロッパの文化に関する幅広い分野の発展に貢献した人だそうです。
ダカール大学はセネガルに留まらず、アフリカの中でもトップクラスと言われている大学のようです。
国内に限らず、アフリカの各国から移り住んで、大学へ通う人もいます。
外側から見たことしかありませんでしたが、初めて内側に潜入することができました。
知り合いのつてで、コンゴ人の学生と話をすることになったので、校内を案内してもらいました。
その人が普段活動をしている部屋があるというので、連れていってもらいました。
とっくに大学の外に出たんじゃないか?と思うくらい歩いたのですが、まだまだ大学の敷地内が続いていました。
大学内には、学生が住んでいる大きな寮がいくつもありました。
寮の部屋数はとても多く、洗濯物が壁に吊るされたロープにぎっしり干されていて、もはやアートでした。
その人は、工学を専門としているそうで、仲間で組み立てているという自主作製の「車」を見せてくれました。
部屋のホワイトボードには、理解不可能な暗号が書かれていました。
車を0から作っていて、楽しく学びを追究していることがいいと思いました。
車の横にはガゼル(動物)のロゴが入っていました!
しかし、それ以上にすごいと思ったことがあります。
それは、そのコンゴ人の学生は、日本語がペラペラだったことです。
大学の入り口から会話はずっと日本語でした。
その人は、私が話す日本語をよく理解して、とても流暢に日本語を話しました。
どうやって覚えたのか聞いてみると、
「日本のアニメ好き」というのが大きく関わっていました。
かれこれ10年くらい見ているそうです。
彼は、私が知らないアニメをいくつも知っていました。
また、時代が昔の設定の作品を見るときが楽しいと言っていました。
何が楽しいのか聞くと、
「昔と今では、言葉遣いが違います。昔の言葉遣いを知ることは楽しく、そして、勉強になります。」
と言っていました。
そんな視点で作品を見ていることは衝撃でした。