自分道 Jibun-Dou

アフリカはセネガル。青年海外協力隊。

188 飾る

「教室を飾りたいんだけど、、」

と、ある先生から相談されたので引き受けました。

 

大体の教室の壁は、

1 昔からの色々なものがボロボロのまま貼られている

2 何も貼られていない

のどちらかです。

 

今回の小学2年生の教室は、何も貼られていない教室でした。

殺風景な教室を明るくしたいというのには賛成です。

 

何か算数と絡めて、工作ができるといいなと思いました。

手先を動かす経験は子供にとって大切です。

 

長方形を合わせて、みんなで1つ作品を作ることにしました。

私が日本から持ってきた「折り紙」がまだ残っていたので使うことにしました。

色紙は、この町では、少しの色しか売られていません。

 

先生に、

「2年生は長方形を書けますか?」

と聞きました。

「2年生は(これが長方形だ)って判断できるところまで勉強するよ。」

と言われたので、長方形を書く経験はまだないようでした。

 

私が持っている付箋(ふせん)を配って、それをなぞって、長方形を書かせることにしました。

工作をする前日、

「はさみを持ってきて。」と言ったら、どれくらいの子供が持ってくるか試したら、当日、半分くらいの子が持ってきました。

意外にも、家にはさみがある子が多いのだと分かりました。

 

作業が始まると、

工作する経験がほとんどない2年生の子は「四角をなぞる」ことが大変そうでした。

f:id:yuta7watanabe:20191108051423j:plain
f:id:yuta7watanabe:20191108051335j:plain

上手に詰めて描く子がいたので、みんなに紹介しました。

 

そして、切る作業。

f:id:yuta7watanabe:20191108051653j:plain
f:id:yuta7watanabe:20191108051741j:plain

最初は、みんな線を大きく残して切っていました。

「線の上を切るんだよ。」

と見せながら教えて、少しずつできるようになりました。

f:id:yuta7watanabe:20191108051547j:plain

そして、貼る作業です。

 

作るのは、教室の名前です。

日本で言うと「6年1組」みたいなものです。

このクラスは「CPa」という名前です。

「CP=2年生、a=1組」という意味です。

 

子供に任せて、好きに貼ってもらいました。

下書きなしで、いきなり貼り付けていく作業でしたが、うまくいきました。

f:id:yuta7watanabe:20191108052059j:plain
f:id:yuta7watanabe:20191108052131j:plain

最後に教室の後ろに貼って、完成したことをみんなで喜びました。

f:id:yuta7watanabe:20191108052025j:plain

先生が、最後に何やら作っていて、

「はい、人形!」

と見せてきました。

「これは、セネガルの人みんな作れるの?」

と聞くと、

「小さい頃に作ったから作れるの。」

と言っていました。

 

髪にクセをつけるのを、ハサミで器用にやっていました。

 

「次は何作ろうかなぁ?」

と、先生は気分が良さそうでした。