「教室を飾りたいんだけど、、」
と、ある先生から相談されたので引き受けました。
大体の教室の壁は、
1 昔からの色々なものがボロボロのまま貼られている
2 何も貼られていない
のどちらかです。
今回の小学2年生の教室は、何も貼られていない教室でした。
殺風景な教室を明るくしたいというのには賛成です。
何か算数と絡めて、工作ができるといいなと思いました。
手先を動かす経験は子供にとって大切です。
長方形を合わせて、みんなで1つ作品を作ることにしました。
私が日本から持ってきた「折り紙」がまだ残っていたので使うことにしました。
色紙は、この町では、少しの色しか売られていません。
先生に、
「2年生は長方形を書けますか?」
と聞きました。
「2年生は(これが長方形だ)って判断できるところまで勉強するよ。」
と言われたので、長方形を書く経験はまだないようでした。
私が持っている付箋(ふせん)を配って、それをなぞって、長方形を書かせることにしました。
工作をする前日、
「はさみを持ってきて。」と言ったら、どれくらいの子供が持ってくるか試したら、当日、半分くらいの子が持ってきました。
意外にも、家にはさみがある子が多いのだと分かりました。
作業が始まると、
工作する経験がほとんどない2年生の子は「四角をなぞる」ことが大変そうでした。
上手に詰めて描く子がいたので、みんなに紹介しました。
そして、切る作業。
最初は、みんな線を大きく残して切っていました。
「線の上を切るんだよ。」
と見せながら教えて、少しずつできるようになりました。
そして、貼る作業です。
作るのは、教室の名前です。
日本で言うと「6年1組」みたいなものです。
このクラスは「CPa」という名前です。
「CP=2年生、a=1組」という意味です。
子供に任せて、好きに貼ってもらいました。
下書きなしで、いきなり貼り付けていく作業でしたが、うまくいきました。
最後に教室の後ろに貼って、完成したことをみんなで喜びました。
先生が、最後に何やら作っていて、
「はい、人形!」
と見せてきました。
「これは、セネガルの人みんな作れるの?」
と聞くと、
「小さい頃に作ったから作れるの。」
と言っていました。
髪にクセをつけるのを、ハサミで器用にやっていました。
「次は何作ろうかなぁ?」
と、先生は気分が良さそうでした。