自分道 Jibun-Dou

アフリカはセネガル。青年海外協力隊。

190 仕事半分

セネガルでは服の「仕立て屋」が欠かせない産業として成り立っています。

地方の私の住む町の中心には、びっしりと仕立て屋が並んでいます。

私は布屋でまず布を買い、仕立て屋でシャツや小物を作ってもらうのです。

 

仕立て屋にも当たりはずれがあります。

前に(この店どうかなぁ?)と入った仕立て屋がありました。

作ってもらったシャツの作りが雑で、サイズが合わなかったので行くのをやめました。いきなり良い仕立て屋に出会うのには運が必要なのです。

 

「腕がいいかどうか」は大事なポイントだけど、「人あたりがいいか」というのはもっと大事です。

注文を理解して仕立て屋のところへ私は常連となっています。

 

セネガル人からはよく、

セネガルでは、仕事が全然ないんだよ。」

という言葉を聞きます。

 

仕事をしている人を見ていて、仕事半分、休み半分という人は多いです。

仕事にどっぷりという働き方ではなくて、客が来たら仕事をするみたいなスタンスです。

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例えば、私の友達の仕立て屋ははじめ3人で仕立て屋をしていたそうです。

だけど、最近仕事場を自宅に変えて、1人で仕事をし始めました。

 

この人は、注文が入ったら受け付けるけれど、それ以外はのんびりと生活を送っているように見えるのです。

ゆったりとした時間を過ごしていけたらいい、という自由な生き方を感じます。

 

自分に合った生き方をしている人が多いからか、物事を楽観的に見る人が多いように思います。 

そのためか、セネガル人は基本的に時間の使い方がゆったりなのです。

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仕立て屋では、火で熱するタイプのアイロンが使われています。

これは、各家庭でもそうで、ガスの火で熱する人もいれば、炭に火を起こしてから熱するアイロンを使っている人もいます。