タクシーに乗っていた時、
目の前の席の女性が寝て、その女性の頭が後ろにいた私の方にガクッと倒れました。
ファサ…
女性の髪の毛のカタマリが落ちてきました。
首が取れたか、と一瞬思ったくらいでした。
その正体、「かつら」です。
私は、その手に取ったかつらを前の女性に返しました。
女性は、かつらが取れた時に目を覚ましたようです。
渡すと、
「ありがとう。」と言って、
落ちないようにビニール袋に収納しましたとさ。
セネガルでは、かつらの存在はとても身近です。
よく女性が着けています。
もはや帽子となんら変わりないアイテムなのです。
生活していて、人がいる前でも平気で取ることはザラです。
セネガル人のほとんどの人の髪は細かくカールしています。
なので、編みこみヘアが主流です。
そして、それはとても似合います。
だから、ロングのストレートヘアのかつらを被った見た目は、最初、見慣れませんでした。
見慣れてくると、似合う人もたくさんいます。
帽子感覚でかぶるかつらは、とても気楽な存在です。
この間、一緒に働いているいつもジャージの先生が、
きれいなセネガル生地の服を着て、化粧して、かつらを被っていたので別人に見えました。
遠くにいた時、新しい先生かと思ったので、
「あれは、誰?。」
とついだまされて質問してしまいました。
そのあと笑われました。
髪型で印象がガラッと変わります。
しかも暑い時は自由に脱ぐかつらなので、日本での使われ方とは大きく違います。
日本人のようなストレートの髪質の人にセネガル人はとても興味を示します。
特に、子供たちは私の髪が気になるようで勝手に触ってきます。
セネガルの男の人はというと、ほぼみんなが坊主です。
床屋は、家の近くだけでも何軒かあります。
カミソリで剃っていくスタイルです。
剃り込みを入れてデザインしている人もいます。
床屋のおっちゃんは、剃っていく様子を見せてくれました。
ヘアカタログ代わりのポスターがあります。
この子はカミナリ。