自分道 Jibun-Dou

アフリカはセネガル。青年海外協力隊。

201 SUMO

セネガルで私は借りている家族用の部屋に1人で住んでいます。

その家賃の支払いは、アナログな方法で「手渡し」です。

毎月、月のはじめに大家さんが、私の部屋までお金を取りに来ます。

 

その度に、私はひと月の家賃10万フラン(20000円)を渡します。

 

大家さんに「また来年!」と言われました。

12月になり「また来年ね!」と何人もの人と言葉を交わしました。

 

昼間35℃を超えていても、今年のカウントダウンは確実に進んでいきます。

半そでで「また来年!」と言うと、体は少し違和感を覚えます。

 

 

1学期のテストが終わり、小学校はノエル休み(冬休み)に入りました。

休みの期間は、フランス語を話す先生たちと話す機会がなくなります。

私の地域では、ほぼ100%の人がウォロフ語を使うのです。

 

私の住む地域で私が使う言葉は、フランス語とウォロフ語です。

話す割合は、体感で【フランス語:ウォロフ語=1:9】です。

 

フランス語を話すチャンスは意外にも少なく、話せるときに使わないと上達しません。

なので家にいるときは、フランス語にふれるようにしています。

 

その道具の1つとして、

子供用のフランス語の教科書があります。

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今の私のフランス語のレベルは、小学生レベル。

小学校3年生のフランス語の教科書がちょうどいいレベルです。

 

読み進めていくとすぐに、日本の記事が書いてありました。

「柔道」と「相撲」についてです。

どちらも日本の競技であることが紹介されています。

 

アルファベットで、そのまま、

judo(柔道)

sumo(相撲)

rikishi(力士)

と書かれています。

セネガルの人は、こういう記事から日本のイメージをつかむのです。

 

子供たちはよく私に向かって、闘うポーズを取ってきます。

今まで子供からは、

「空手できる?」

「カンフーできる?」

少林寺できる?」

などと言われたことがあります。

未経験者だけど、私がそれっぽいポーズをとるだけでうれしそうにします。

 

柔道、相撲の記事の下には、

2018年のワールドカップセネガルと日本がサッカーの試合で対戦したときに、日本のメディアでたくさん紹介された「セネガル相撲」の記事があります。

 

セネガル相撲は、

相手を押し出すというより、相手を倒す競技です。

相撲とレスリングが混ざったような闘いです。

 

子供に人気があって、

子供たちに、

「闘ってよ!」

とお願いすると、すぐに2人が出てきて砂の上で闘いが始まります。

周りが目に入らないくらい夢中になってやります。

闘いが始まった瞬間にみんなスイッチが入って、闘争心むき出しになるのです。

セネガルの子供も大人も勝ち負けがある競技ですごく盛り上がります。

 

たまに、子供の相手をして相撲をとりますが、中学年の子でも全パワー出してくるので、かなり強いです。

なので、高学年の子の相手はしません。

たぶん、何かしらの怪我を負います。

 

闘い手は勝負に燃えますが、周りのオーディエンスも勝ち負けの行方を追いながら盛り上がります。

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思い切って闘う姿は、小学生だろうが迫力があります。