自分道じぶんどう

アフリカは、セネガル。青年海外協力隊。

209 タリベのノルマ

「タリベ」と呼ばれる子供たちの生活について、知り合いから話を聞きました。

 

yuta7watanabe.hatenablog.com

 

タリベの子供たちは、通行人に対してお金を要求しています。

知らない人でも、躊躇(ちゅうちょ)なくお金を求めます。

よく顔を合わせる子で、私の顔や名前を分かっている子でも何度も来ます。

 

お金の求め方は、大体の子供が同じ方法です。

すでに、誰かからもらった小銭を手に乗せて、上下に振ります。

そうすると、手の上の小銭同士が当たって、チャリン、チャリンとなります。

無言で(お金が欲しい。)というメッセージを発しているのです。

 

「100フラン(20円)。」

のように、お金の金額だけ言う子も結構います。

 

 

あいさつ文化が根深いセネガルなのに、この子供たちが発する最初の言葉は、朝のあいさつではなくて、お金のことです。

 

私は、

その時持っている食べ物や水などを渡すことはありますが、

お金は渡すときりがないので、

「お金はあげないんだ。」

と伝えています。

 

「お金を集める活動」が彼らの修行の一環と言われているのを聞いたことがありました。

指導者が課している集めるお金のノルマがあるという噂があったのですが、

知り合いから、そのノルマについての話を聞きました。

 

「タリベは、セネガルに30000人以上存在している。」

と知り合いは言いました。

正確に数えられているデータではないと思ったので、話半分に聞いていました。

 

続けて、

「タリベは、1日に1人当たり500フラン(100円)集めるようにというノルマがある。」

と言いました。

 

小学生〜高校生くらいの年齢の彼らが、毎日1人で500フランを得て、その子たちが通うコーランイスラム教の書物)学校の長へ納めるらしいのです。

 

ただ通行人に声をかけて、お金をもらおうとする子がいる中、

物を運んだり、掃除をしたり、時には、コーランの暗唱やイスラム教の歌などを披露たりしてお金をもらっている子がいます。

 

日々お金を集めなければならないので、そういった工夫で、考えてやりくりしていることが見ていて分かります。

 

「もし、500フラン以上1日の中で人からもらうことができたら、タリベの子は、それらのお金を隠しておくんだ。」

私「どこに?」

「近所に、物を売っている人たちがいるだろう?その中で、自分の母親のような存在を見つけるんだよ。その人に預かってもらう。手伝いをしているのは、そういう理由もあるんだ。」

というのです。

 

私「お金を取っておいて何に使うの?」

「それは、自分の好きなように使うさ。お菓子とか。」

 

この話を聞いて、やっぱりタリベの子はたくましいと思いました。

 

今、朝は冷え込む中、半そで半ズボンでガタガタふるえている子がいます。

着ている服は、誰かにもらうなどしてやりくりしているので、持っていない子は持っていないのです。

 

まだ幼いのに、全部、自分の責任で生きてます。

 

 

 

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セネガルでは、どこに行っても落花生が売られています。

落花生は、砂を熱々にした中に投入して調理しています。

この砂は、ガスではなく炭で熱しています。

 

地方はもちろん、首都のダカールでも、まだこの光景は見られます。

ビルが建つ都会においても、昔ながらのスタイルが維持されています。

新旧入り乱れている感じで、個人的に好きな光景です。