自分道じぶんどう

アフリカは、セネガル。青年海外協力隊。

212 アバック、量産

小学校でアバックを使った授業を広めています。 

 

yuta7watanabe.hatenablog.com

 

セネガルで今まで見た授業のほとんどで、具体的な物(教材)を使った授業は行われていません。

 

算数では、黒板に書いた文章題をひたすら解いていく、というのが基本です。

教科書はほとんどのクラスで使われていないので、教科書の絵すら見ずに、ただ、言葉が黒板にずらっと書いてあるだけの授業です。

 

これまで見た感じだと、一の位、十の位、の仕組みを分かっていない子がかなりいると思います。

特に、繰り上がりのある足し算、繰り下がりのある引き算を理解していない子が多いです。

筆算では、頻繁に間違いを見かけます。

 

習いはじめのときに、手と物を使いながら考える経験が必要だと思います。

そのため、セネガルで知られているけど、用意するのが大変で使われていない「アバック」を広めているというわけです。

 

 

日本では、1週間前もあれば、簡単な道具なら大抵そろいます。

アバックの場合、私が作った見本を見せて、子供にまねさせて作らせる、というところからのスタートです。

 

目で見て、道具を探してきて、作るという図工のような流れです。

 

作ってくる子は、はじめの頃、ほとんどいなく、貴重な存在でした。

珍作品がいくつも学校に持ち込まれました。

「よく作ってきた!」

と受け入れて、地道に直しました。

 

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左、接着剤でキャップがかちこちに固められている。 数が数えられない…

右、くぎで貫いて固定されているので、キャップが動かない。 3つだけじゃ… 

 

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こういう場合は、くぎは引っこ抜き、針金を付けて直します。

 

次第に、調子よく作られるようになってきて、作る子が増えてきました。

先生が試作品を作ってきたときは、うれしかったです。

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そして、子供の作ってきたアバックがヒントになり、ダンボールと針金だけで、大量生産する方法が思いついたので、一気に量産することができました。 

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はじめに作るように伝えてから1ヶ月以上経って、やっと、授業でアバックを使い始めることができるようになりました。

 

子供も先生もまだ使い方が分かっていません。

この使い方を一緒に授業しながら考えていくのが、次のステップです。

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