小学校では、子供たちが使うノートのような存在の小さな黒板、通称「アルドワーズ」を授業で使うことが定番です。
これを使う時に必ずセットで使うものが、チョークです。
小学校で使われているチョークは、日本のチョークと比べて、とても折れやすいです。
質がかなり悪いので、ほんのちょっと力を加えると、次々ポキポキ折れます。
子供は、特にチョークを折ります。
持っているチョークは、もはやチョークの「かけら」です。
書いても折るし、リュックに入れて持ち歩いても折ります。
つまめる程度に小さくなったチョークを使っています。
(長いの使えばいいのに…)
と思うことがよくあります。
子供がチョークがない時、先生が、ない子へチョークを配ることは今まで何回も見ました。
最近なんと、子供が先生からチョークを買うところを見かけました。
チョーク1本もらうのに、50フラン(10円)を出して買っていました。
チョークはタダ(無料)じゃないので、子供たちは小さくても我慢して使っているのかもしれません。
1本のチョークを買うのにもお金を払うことは、かなりの出費でしょう。
ある先生と話をしていて、
「日本人は、給料たくさんもらってるんでしょ?」
と言われました。
「私はボランティアだから、家の家賃と食費をもらっているだけだよ。たくさんはもらってないよ。」
という流れから、教員の給料の話になりました。
その先生は、
「先生たちは、ひと月15万フラン(3万円)〜30万フラン(6万円)の間で、毎月の終わりにもらっているよ。」
と教えてくれました。
「日本に連れていってくれよ。」
とお願いしてくる人がいますが、物価の違いがあるので、セネガルで日本への飛行機代を貯めるだけでかなり難しいです。
20代の若い先生が、セネガルから日本への飛行機代の100万フラン(20万円)を集めるとなると、給料を丸々貯めても7ヶ月分はかかるからです。
このような物価の違いから、お金に対する価値観は日本とセネガルでは大きく違うのです。
私が、種を砂にプップッと飛ばします。
後で、鳥たちがその種をつついて食べます。
私が、食べ終わったスイカの皮を置きます。
後で、鳥たちがその皮をつついて食べます。
よくできた流れです。
鳥たちは、スイカを食べた後、まとまって木の下で集まって休みます。