自分道 Jibun-Dou

アフリカはセネガル。青年海外協力隊。

219 誕生

仲良くしている近所に住む友達に子供が生まれました。

 

先月から、

「もうすぐ生まれる。」

また顔を合わせると、

「もうすぐ生まれる。」

という日が続いて、無事に誕生しました。

 

1年ぶりに、子供の「ンゲンテ=命名式」に招待されたので、参加しました。 

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「朝8時に来て。」

と言われていたので、8時に行くと、次々と人が集まってきました。

 

いつ生まれたのか聞くと、

「今日の0時〜1時くらいだ。」

と言いました。

 

前に、

「男の子?女の子?」

と聞いたときに、

「まだ分からない。」

と言っていました。

 

聞くと、

「女の子が生まれたよ。」

と教えてくれました。

 

少し待っていると、

ござが敷かれ、セネガル服をまとったイスラム教の指導者「マラブー」と呼ばれる人が来て、そこに座りました。

 

部屋の中から出てきた赤ちゃんがその人へ差し出されました。

赤ちゃんに向かって、十数秒、言葉を唱えた後、

少し大きな声で、赤ちゃんの名前を口にしました。

 

ものの1分くらいの間に命名が終わりました。

 

その後、会場内では、

つけられた名前が口伝えにみんなへ広がり、みんなが知ることになりました。

 

命名された瞬間には、その赤ちゃんの親である私の友達はそこにはいませんでした。

命名式の命名される瞬間に両親が立ち会っていないことが不思議でした。

 

会場では、お菓子と実が配られました。

お祝いの席では恒例の「ラーハ」と呼ばれるあたたかいヨーグルトと穀物の料理がふるまわれました。 

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全員に配られた実は、前に一度かじったことのあるクセの強い味の実でした。

「結婚式や命名式などの行事で、この実を送るのが伝統なんだ。」

と配っている人が言いました。

 

実の名前を聞くと「コーラの実」であることが分かりました。

コカコーラは、昔、本当にこのコーラの実のエキスが使われていたそうです。

コーラの実は、アフリカで嗜好品としてかじる人がいることも知りました。

確かに、たまに売られているのを目にします。

 

久々にかじってみると、やっぱりかなり苦い!

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そして、お祝い事で出される「羊」が1頭、さばかれました。

 

女性陣は、テキパキと料理の準備に取りかかりました。

ほとんどが、近所から集まったご近所さんでしたが、チームワークは抜群で、黙々と働く姿が印象的でした。

 

完成すると、砂の上にそのまま大皿が置かれ、みんながしゃがんで食べ始めました。

そのあとはジュースが配られるなど、

普段飲み食いしない贅沢なものが振る舞われました。

祝い事では、盛大に物を買うセネガルのおもてなしの文化を感じました。

 

みんな帰りぎわに握手して家から出て行くのですが、

よく見ると、手にはお札が握られていて、それを握手のタイミングでみんなが私の友達にお金を渡していました。

 

(これが祝儀を渡すタイミングなのか!)

 

と見て学んだので、

私も習って去り際、握手のタイミングで渡しました。

 

最後には、

「来てもらえて本当に嬉しかったよ。」

と言ってもらえて、私も嬉しく思いました。

 

この友達には、すでに1人の男の子がいます。

そして、とんでもなくやんちゃな子です。

そのやんちゃな男の子に妹ができたことでどんな感じになるか、が個人的な楽しみです。

 

セネガルにいるうちはこの友達の家へ通って、兄ちゃんと赤ちゃんの成長を見届けます。