自分道 Jibun-Dou

アフリカはセネガル。青年海外協力隊。

228 同じだけど、違う

朝4時30分。

いつもより早く目が覚めました。

私は外へ走りに出ました。

 

実家へ帰ってきてから毎日朝走っています。

早い時間ですが、すっかり外は明るいのです。

 

私の住むところ(これは日本です。)の近くには、工場が集まっている場所があり、朝その辺りに人気(ひとけ)はありません。

工場の周りを囲うようにして木が植えてあります。

 

サァーーー

 

波が押し寄せるような音がしたと思ったら、木から大量の鳥が一気に飛び立つ音でした。

木は確かにたくさんあるのですが、それ以上に、おびただしい数の鳥が住んでいるのかと思うほど出てきました。

 

鳥肌がたつほど鳥がいました。

 

その大量の鳥たちの近くを走らなければ先へ進めませんでした。

敵と思われて標的にでもなったら、一瞬で骨にされるくらいの数の鳥です。

 

近くをとおる時、

 

ピチャピチャ

 

今度は、フンが落ちてくる音でした。

とにかく当たらないように切り抜けることを心がけました。

 

ふぅ

 

なんとか抜けきることができました。

 

大量の鳥が一緒に木で生活しているけど、よく見ると行動するときは班みたいに分かれていることに気が付きました。

 

私が走る頭の上をその班の1つが通り越しました。

 

(速っ!)

 

あっという間に、遠くの方へ行ってしまいました。

 

先頭の鳥は、だれにも負けないように飛んでいるように見えたし、

ビリの鳥は、だれにも置いていかれないように飛んでいるように見えました。

 

鳥しかいなかったので、大通りに出て車が何台かいたときにはなんだかとてもほっとしました。

 

いつもと時間が1時間早まったら、

同じ場所だけど見えたものは違いました。

 

ふと、セネガルの道を思い出しました。

視界にごみがずっと入る砂道をサンダルでひたすら歩く。

ごみに混じって、脱いだように動物の骨や皮が。鶏の頭がそのまま落ちてる。

サンダルの裏からは、じわじわと熱が伝わってくる。

そんな光景を。

 

大量の鳥が遠くへ飛んでいって静まったとき、

「ここは、日本だ。」

と思いました。

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セネガルで生活に必要な小物はここで手に入ります。

通称、ブティック。

セネガルのどこにでもあり、鉄格子で頑丈に仕切られています。

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こんなロゴ、よく見かけるのがセネガルです。

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セネガルでみんな飲んでる袋の水。

1つ50フラン(10円)。

実は、住んでいた場所の近所で作られていたことが分かりました。

私の同僚の家に、なんと水のろ過機がありました。

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ヤギ オン ヤギ。

 

 

オンラインで、私のセネガルでの活動の最終報告をしました。 

 

セネガルに向かって飛び立ったのが、2018年7月2日。

ボランティアの任期は、2020年7月1日まで。

 

 明日、私の任期が終わる日にこのブログを終えます。