自分道 じぶんどう

元小学校教員が進む、青年海外協力隊の道。 アフリカ・セネガル編

104 マ、タ、ア、シ、タ

小学校では、

チャイムの代わりに、ピィー!というサイレンみたいな音を、先生が手動のボタンで鳴らすと、下校の合図です。

 

ほとんどの子は、足早に帰っていく中、私のところに足を止めて、少し話をしてから帰る子もいます。

 

4年生の女の子が私に聞きました。

「バ・スバ!(ウォロフ語)って、日本語で何て言うの?教えて!」

 

「また明日!だよ。ま、た、あ、し、た!」

 

「マ、タ、ア、シ、タ。ま、た、あ、し、た。

またあした!」

と、繰り返した後の最後のまた明日!を私に向かって言いました。

 

「また明日!」

 

突然のことでした。

日本のことに関心をもってくれたことは、私の心を温かくしてくれました。

 

久しぶりに、自分がセネガルでは稀な日本人であることを自覚しました。

 

ただ一緒の空間で生活するだけで、影響を与えることもあるのだなぁと気付きました。

 

その影響とは、外国と日本を繋げる見えない結び目をつくる役目です。

 

将来、この子が記憶しているかは分からないことだけど、

そんな種をまいていくことも、

きっと活動する意義。

 

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セネガルで売っている牛乳。粉を溶いたように薄く、賞味期限は1年。日本の消費期限のある牛乳とは色だけ同じの味は全くの別物。飲む用でなく、コーンフレーク専門要員。

103 両手バナシ

小学校に、お菓子などを売りに来ているお母さん、おばあちゃんに毎朝あいさつしていると、だんだんと名前を覚えてもらえます。

 

こちらも名前を覚えるのですが、1回聞いただけではすぐに忘れます。

毎回確認しながら、1人、2人と覚える人を増やしていきます。

子供達も同じように1人ずつじわじわと覚えていっています。

 

日本の小学校では、主事さん(用務員さん)と関わって、名前をお互い知って、世間話などしていくと関係が深まって、ふとした時に助けてもらえることがありました。

普段の生活で、何気なく道ですれ違う人との関係も大切だと思っています。

 

さて、

朝の時間や、休み時間に学校へ来るお母さん、おばあちゃんは、大きな荷物を頭に乗っけて運んでいます。

 

日常の中で、このように頭で物を運ぶ光景をよく目の当たりにします。

 

海外旅行で見たことはあったけど、目の前で見ると、すごいバランスでキープされているのです。

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自分の場合、首をやってしまいそうで怖い。

両手離しで歩くのは、もはや特技!

102 キャッチボール

最近、2年間の活動を終えた隊員の方々が日本へ帰国しました。

 

帰国前の送別会で、たまたまあったぼろぼろのグローブと軟式ボールで、突然、キャッチボールをすることになりました。

 

小、中、高、大、社会人、と今まで色んな人とキャッチボールしたことを思い出しました。

 

私は野球経験者なのである程度できますが、

初心者の人にとっては難しいものです。

経験がないと、相手の取りやすい所に投げる、キャッチする、ステップを踏んで投げ返す、などの複雑な動作は、安定しません。

 

黙々と続けていくうちに、経験がない人も要領を得て、どんどん上手くなってきたのが目に見えて分かりました。

 

最後にはテンポよくキャッチボールのいい音が続いていました。

 

毎日の生活の、

セネガル人との「言葉のキャッチボール」は、まだまだ安定しません。

たまに上手くいく時はあります。

 

相手が分かりやすい言葉を選んで投げる、

相手の言いたい事をキャッチする、

そしてまた言葉を投げる、

言葉のキャッチボールを追求していきます。

 

先輩隊員が帰った代わりに、

新しい隊員が今日、セネガルへやってきます。

新しい仲間を迎えます。

 

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研修などを行うJICA(ジャイカ)のビルです。首都の中でも、きれいな建物。

101 ホーム、アウェー

なれてしまったことがある。

 

新しい気持ちで、

初めて見るように、小学校の様子を見ようと思いました。

 

なれる、には色々と意味がある。

ホーム(本拠地)の目と、アウェー(相手の

本拠地)の目を持ち合わせていたい。

 

ホームの目は、

「なれる=なじんで心がうちとける」

「なれる=何度も経験するうちに、そのことが上手くできるようになる」

ことで、前よりも物事を上手く運ぶことができるようになる視点。

なれをプラスに。

 

アウェーの目は、

「なれる=親しくなりすぎて、礼儀をわきまえない態度になる」

「なれる=長くその状態でいるうちに当たり前として受けとめる」

ことで、初めに感じていた疑問や問題を当たり前と捉えたり、おろそかにしてしまったりしないようにする視点。

なれすぎない。

 

ホームの目で、経験値を生かし、

アウェーの目で、新鮮に目の前のことを見る。

2つの目で、人と関わっていきます。

 

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子供が学校へ背負ってきていたのは、米の袋で作った頑丈なリュック!この工夫には、頭が下がった。思わず、「これは、いいぞ!」

100 イエロー

正月休み明け、1月3日から仕事始めでした。

 

ボランティア隊員の場合は、仕事とは言わず、「活動」という言葉を使います。

つまりは、「活動始め」でした。

 

決まった仕事はなく、職場にいる人達と関わって、どんな活動をしたら良いのか模索して活動を決めていきます。

 

半年で感じたのは、モチベーションを保つことの難しさ。

例えば、言語!

初心を忘れない、のような言葉の重要性は分かっているけど、心の中のやる気のつな引きはいつも行われています。

 

活動にはフランス語、ウォロフ語が欠かせません。

 

来たばかりの時は、何にも話すことが出来ないもどかしさから、猛烈に語学の学習をしていたのを覚えています。

 

その時のモチベーションが今にそのまま、ずっと続いてるかと考えると、そうではありません。

 

中だるみの時期があったように、モチベーションは、波のごとく同じ線をたどることはありません。

 

正月休みに、以前の写真を久しぶりに見ていました。

今まで知り合った仲間達の写真を見ていて、自然と楽しい気分になりました。

 

自分のモチベーションを高めること、

これは心を明るくする、楽しくすることに通じていると思います。

その方法をいくつも知っておくのは、今後のためになります。

そんな自分をアゲル方法を今年は探してみます。

 

無類の黄色好き。

これは、じわじわと隊員仲間にも浸透してきていています。

私がまな板を使わず、牛乳パックをまな板代わりに使っていたことを聞いた仲間達が、黄色のまな板を買ってきてくれました。

黄色のアイテムもまた、心を明るくします。

 

今まで飾っておいたけど、今年は使います。

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99 2019

初めて訪れた港のある街から。

 

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街行く人に声をかけて歩きました。

セネガル相撲の学生チャンピオン、軍人、

漁師、魚を買うマダム、船で遊ぶ子供達、

テルマン、初めて話す人達です。

 

知らない人と話して、相手が笑顔になると、

心は穏やかになります。

 

セネガル人と通じ合えること、

隊員仲間がいること、

日本の仲間が励ましてくれること、が

私を笑顔にします。

 

2018 は小学校教員を辞めた年でした。

見たことがないものをたくさん見た年になりました。

価値観は、今も無限に広がっています。

 

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自分に力をくれる人みたいに、

自分の力が人のためになるように、

2019 の自分道を進みます。

98 パンク、予期せず村

長距離移動中、タクシーのタイヤがパンクしたため、止まりました。

 

タイヤ交換の間、20分ほど、

いつもなら通り過ぎるはずの「村」に滞在しました。

 

村は、私が住んでいる街とは違って、

電気が通っていない地域も多いと聞いたことがあります。

 

辺りを見渡すと、電気は通っていなそうでした。そして、家の作りが大きく違いました。

全てが自然物で作られていて、

日本にある歴史的建造物の復元した家をそのまま見たような作りでした。

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外から見ていると、

小さな小学生に満たない子供達と出会いました。

村の子供は、外国人を見たことがないから、

反応が街の子供とは違う、と聞いたことがありました。

 

その子供達に声をかけました。

子供達は、こちらを見たまま固まっていました。よほど驚いた様子でした。

近くにいた大人に声をかけると、

気さくに話をしてくれました。

 

街に慣れた目で見ると、

村では、まだ多くのことを自然の物をうまく利用して生活していました。

村を見るきっかけとなったパンク。