自分道じぶんどう

アフリカは、セネガル。青年海外協力隊。

191 豚いっとう

去年も行った、豚一頭(いっとう)買いをしました。 

yuta7watanabe.hatenablog.com

 

その場で、捕まえて捌いて(さばいて)もらいました。

 

私の住んでいる街では、野豚が大量にいます。

だけど、家の中で家畜用と飼われている豚もいます。

友達のセネガル人の家で飼われている豚を買いました。

 

イスラム教徒の間では、豚は食べられません。

キリスト教徒の間では、売り買いされて、商売にもなっているのが豚です。

 

朝行くと、豚はまだ寝ていました。

ほどよい大きさの豚を選び、捕まえました。

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豚を運んだときの体感では、20〜30Kgくらいかなと思いました。

このサイズの豚で、20000フラン(4000円)しました。

 

捕まえたあとは、体を押さえて屠殺(とさつ)します。

かなり大きな鳴き声を出します。

見ていて、息を飲む瞬間です。

 

その後は、木に吊るして、空中で捌いていきます。

この手の作業は、セネガル人の男性は手慣れていて、非常にスムーズに行います。

 

イスラムの祝日では、羊や牛を一頭捌くことがあります。

この前の祝日の時には、大きな牛を5人がかりで捌いていました。

子供も足を持って、手伝っていました。

小さい頃から、よく見て、教えてもらっているからできることなのだと思いました。

 

去年気付かなかった発見がありました。

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捌かれた豚から出たばかりの血に、周りの豚が群がって食べたことです。

横たわっている豚を踏み、乗り越えていました。

さっきまで一緒に暮らしていた、という認識があるのかないのか、これが自然なことなのだと分かりました。

 

 

また今年も、いっとう命を頂きました。

190 楽観

セネガルでは、「仕立て屋」が欠かせない産業として成り立っている。

地方に住む私の街の中心には、びっしりと仕立て屋が並んでいる。

布屋で、布を買って持っていき、シャツ、小物などを作ってもらう。

 

自分で関係をつくった仕立て屋と、

今まで住んでいた日本人から交流のある仕立て屋

の2パターンある。

 

前に1度、(この店どうかなぁ?)と入った仕立て屋があった。

作ってもらったシャツの作りが雑で、サイズが何度も合わなかったので、行くのをやめた。いきなり良いところに出会うのは難易度が高い。

運が必要だ。

 

「腕がいいかどうか」は大事なポイントだけど、「人あたりがいいか」というのは、もっと大事だと思っている。

私が言ったことを、分かろうとしてくれる人のところへ、何回も足を運ぶことになる。

自然にそうなる。

 

 

 

セネガル人の口から、

セネガルでは、仕事が全然ないんだよ。」

という言葉を何回も聞く。

 

仕事をしている人を見ていて、仕事半分、休み半分という人は多い。

仕事にどっぷりという働き方ではなくて、客が来たら仕事をする、みたいなスタンスである。

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例えば、私の友達の仕立て屋は、3人で仕立て屋をしていた。

だけど、この間から仕事場を自宅に変えて、1人で仕事をし始めた。

 

この友達は、注文が入ったら受け付ける。

それ以外はのんびりと生活を送っているように見える。

ゆったりとした時間を過ごしていけたらいい、という自由な生き方が見られる。

 

自分に合った生き方をしている人が多いからか、物事を楽観的に見る人が多いように思う。 

そのためか、セネガル人は、基本的に時間の使い方がゆったりである。

時間が守られないことの方が多く、たまに、時間を守る人がいると私は驚く。

 

 

 

仕立て屋では、火で熱するタイプのアイロンが主流である。

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これは、各家庭でもそうで、ガスの火で熱する人もいれば、炭で熱するアイロンを使っている人もいる。

 

だけど、天日干しでそのまま乾いたものを着るという人がほとんどだろう。

私もセネガルでは、干して乾いたものをそのまま着ている。

 

シャツのしわは、日本では気になっていたけれど、セネガルでは気にならなくなった。

189 頭のなかで

算数の授業では、必ずといっていいほど、

最初に、「暗算」を2、3問解かせるのがセネガルの主流です。

 

暗算を習慣にすることはいいことだと思います。

だけど、暗算になっていないケースがあります。

 

2年生では、たし算の暗算が出されます。

 

「15+2」

 

暗算の中でも分かりやすい方に入る計算です。

できる子はいますが、

暗算ではなくて、線を書いて計算する子が、なかなかいるのです。

 

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15と2で、数えると17、ってな感じです。

 

もし、

15を、1と5に分けて考え、

15の「5+2」で7。

答えは17。

 

位ごとに分けて考えることができれば、全てを線で書いて数える作業から解放されるはずです。

日本と比べて、位ごとに分けて数をみる感覚が身についていない子が多いです。

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筆算を書くと、位がずれてしまう子が多いです。

 

原因の1つに、「道具を使った活動が少ない」ということがあると思います。

 

日本の1年生は、おはじきやブロックを全員が持っていて、1人1人がそれぞれ使います。

 

セネガルの低学年の子は、1つの道具で、それを1人が数えているのを周りの子が見ているという活動が多いです。

 

あと、1人1人が道具をもっていない(子供がもってきていない、先生がもってこさせていない)クラスが多いです。

 

中には、全員が数えるための道具がそろっているクラスもあります。

「売られているもの」じゃなくて、「自然のもの」や「捨てるはずのもの」をうまく使って、工夫があって良いです。

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左。「バトネ」と呼ばれる数え棒。市販の物。

右。ペットボトルのキャップ。

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左。植物や木の破片。

右。あめの棒。

 

 

今は、同僚と協力して、低学年の子たちが、1人1人道具を使った授業をすることを広める活動をしています。

188 なぞる

「教室を飾りたいんだけど、、」

と、相談をされたので引き受けました。

 

教室の壁は、

1 昔からの色々なものがボロボロのまま貼られている

2 何も貼られていない

のどちらかです。

 

今回の2年生の教室は、何も貼られていない教室でした。

殺風景な教室を、明るくしたいというのには賛成です。

 

 

何か算数と絡めて、工作ができるといいなと思いました。

算数に関係なくても、手先を動かす経験は大事だと思います。

 

同じ大きさの色違いの長方形を合わせて、みんなで1つ作品を作ることに決めました。

 

日本から持ってきた「折り紙」がまだ残っていたので使うことにしました。

 色がついた紙は、街では、少しの色だけしか売られていません。

 

先生に、

「2年生は、長方形を書けますか?」

と聞きました。

「2年生は、(これが長方形だ。)って判断できるところまで勉強するよ。」

と言われたので、長方形を書く経験はまだないようでした。

 

私が持っている付箋(ふせん)を配って、なぞって、長方形を書かせることにしました。

 

工作する前日、「はさみを持ってきて。」と言ったら、どれくらいの子供が持ってくるか試したら、当日、半分くらいの子が持ってきました。

意外にも、家にはさみがある子が多いのだと分かりました。

 

作業が始まると、

工作する経験がほとんどない2年生の子は、「四角をなぞる」という作業から大変そうでした。

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上手に詰めて描く子がいたので、みんなに紹介しました。

 

切る作業。

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最初は、みんな線を大きく残した形を切っていました。

「線の上を切るんだよ。」

と見せながら教えて、少しずつできるようになりました。

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そして、貼っていく作業です。

 

作るのは、教室の名前です。

日本で言うと「6年1組」みたいなことです。

このクラスは「CPa」でした。

「CP=2年生、a=1組」という意味です。

 

 

はじめは、貼る位置を確認していましたが、あとは子供に任せてみました。

下書きなしで、いきなり貼り付けていく作業でしたが、

うまくできました。

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最後に教室の後ろに貼って、完成したことをみんなで喜びました。

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先生が、最後に何やら作っていて、

「はい、人形!」

と見せてきました。

「これは、セネガルの人、みんな作れるんですか?」

と聞くと、

「小さい頃に作ったから作れるの。」

と言っていました。

 

髪にクセをつけるのを、ハサミで器用にやっていました。

 

「次は、何作ろうかなぁ?」

と、先生は気分が良さそうでした。

187 単独しゅうかく

「乾季」に入りました。

文字通り、一気に乾燥し始めました。

夜寝て、朝目が覚めると、のどがからっからです。

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2ヶ月前に芽が出ていた植物は、すっかり大きくなりました。

いんげん豆です。

 

日本だと、棒を立てて、縦に伸びていくイメージですが、植えただけなので、上に伸びないのでしょう。

セネガルにしては珍しく、列を意識して植えられている場所です。

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いつも通る道を歩いていると、おばあちゃんが収穫をしていました。

広大な土地で、どこが誰の土地だか全く読み取れません。

 

おばあちゃんに、

「何をとっているんですか?」

と言いながら近づくと、とった豆を見せてくれました。

 

「(土に豆を埋めながら)こんな風にして、埋めたんだよ。」

と言ったので、この人が植えたものだと分かりました。

 

「豆の違いがあるだろう。」

と言って、中身を出して、手に乗っけて見せてくれました。

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「そっちにはビサップ(ハイビスカス)があるよ。こっちが赤で、あれが白だよ。」

ということも教えてくれました。

 

遠目に見ると、全部同じような緑の風景だったものが、近づいてみると、育ったあとの違いがよく分かりました。

 

砂漠みたいな土地と、雨だけで、よくここまで育つよな、と植物の力のすごさを感じました。

 

まぁしかし、おばあちゃん。

腰を90°に曲げて、影のないところで、1人で収穫するのは大変な作業です。

笑顔の優しいおばあちゃんは、植物に負けないタフなおばあちゃんでした。