自分道じぶんどう

アフリカは、セネガル。青年海外協力隊。

210 髪の毛どこへ

気付いたら髪の毛が伸びて、ヘルメット状になっていました。 

ヘルメットヘアは昼間はとても暑く感じます。

 

もはや、自分で切ることにためらいはありません。

雑に切ったとしても、気付かれないからです。

 

前に切った時、前も後ろも景気良く切ったのですが、しばらく後ろの髪にピンッと常に「ハネッ」ができている状態が続きました。

なので、自分で見える前半分の髪の毛だけを切りました。

 

今は、前半分はさっぱりしていて、後ろは手付かずのもっさりです。

言うなれば「鳥」ヘアです。

 

というわけで、前半分の髪が素早く洗えるようになりました。

 

 

後日、小学校で子供が私の髪の変化に気付いて声をかけてきました。

 

「髪型変えた?」

私「うん。」

「どうやってやるの?」

私「ハサミで切るんだよ。」

「(俺みたいな坊主ヘアみたいに)剃りはしないの?」

 私「切るのがいいな。」

 

セネガル人男性は、ほとんどが坊主です。

 

「切った髪ってどうするの?」

私「捨てるよ。」

「どこに?」

私「ゴミ箱に。」

「えぇ!(なぜか笑いが起きた)」

私「どうした?」

「俺たちは、髪を剃ったらこうするんだよ。」(砂を掘って、埋める動作をする。)

私「えぇ!」

 

 なんと、砂に埋めてしまうとのことでした。

大量の髪の毛が砂に埋まってると思うと、ちょっと怖い気持ちになりました。

 

逆にセネガル人は、

ゴミ箱から黒い髪のかたまりを発見したとき、どんな反応するのだろうと想像していました。

 

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学校の校庭に、ヤギがよく入ってきます。

この日は、子ヤギだけで入ってきました。

いつも、落ちてる紙切れをモシャモシャして、満足そうです。

209 タリベのノルマ

「タリベ」と呼ばれる子供たちの生活について、知り合いから話を聞きました。

 

yuta7watanabe.hatenablog.com

 

タリベの子供たちは、通行人に対してお金を要求しています。

知らない人でも、躊躇(ちゅうちょ)なくお金を求めます。

よく顔を合わせる子で、私の顔や名前を分かっている子でも何度も来ます。

 

お金の求め方は、大体の子供が同じ方法です。

すでに、誰かからもらった小銭を手に乗せて、上下に振ります。

そうすると、手の上の小銭同士が当たって、チャリン、チャリンとなります。

無言で(お金が欲しい。)というメッセージを発しているのです。

 

「100フラン(20円)。」

のように、お金の金額だけ言う子も結構います。

 

 

あいさつ文化が根深いセネガルなのに、この子供たちが発する最初の言葉は、朝のあいさつではなくて、お金のことです。

 

私は、

その時持っている食べ物や水などを渡すことはありますが、

お金は渡すときりがないので、

「お金はあげないんだ。」

と伝えています。

 

「お金を集める活動」が彼らの修行の一環と言われているのを聞いたことがありました。

指導者が課している集めるお金のノルマがあるという噂があったのですが、

知り合いから、そのノルマについての話を聞きました。

 

「タリベは、セネガルに30000人以上存在している。」

と知り合いは言いました。

正確に数えられているデータではないと思ったので、話半分に聞いていました。

 

続けて、

「タリベは、1日に1人当たり500フラン(100円)集めるようにというノルマがある。」

と言いました。

 

小学生〜高校生くらいの年齢の彼らが、毎日1人で500フランを得て、その子たちが通うコーランイスラム教の書物)学校の長へ納めるらしいのです。

 

ただ通行人に声をかけて、お金をもらおうとする子がいる中、

物を運んだり、掃除をしたり、時には、コーランの暗唱やイスラム教の歌などを披露たりしてお金をもらっている子がいます。

 

日々お金を集めなければならないので、そういった工夫で、考えてやりくりしていることが見ていて分かります。

 

「もし、500フラン以上1日の中で人からもらうことができたら、タリベの子は、それらのお金を隠しておくんだ。」

私「どこに?」

「近所に、物を売っている人たちがいるだろう?その中で、自分の母親のような存在を見つけるんだよ。その人に預かってもらう。手伝いをしているのは、そういう理由もあるんだ。」

というのです。

 

私「お金を取っておいて何に使うの?」

「それは、自分の好きなように使うさ。お菓子とか。」

 

この話を聞いて、やっぱりタリベの子はたくましいと思いました。

 

今、朝は冷え込む中、半そで半ズボンでガタガタふるえている子がいます。

着ている服は、誰かにもらうなどしてやりくりしているので、持っていない子は持っていないのです。

 

まだ幼いのに、全部、自分の責任で生きてます。

 

 

 

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セネガルでは、どこに行っても落花生が売られています。

落花生は、砂を熱々にした中に投入して調理しています。

この砂は、ガスではなく炭で熱しています。

 

地方はもちろん、首都のダカールでも、まだこの光景は見られます。

ビルが建つ都会においても、昔ながらのスタイルが維持されています。

新旧入り乱れている感じで、個人的に好きな光景です。

208 アバック

たまに見かけるセネガル人の行動。

 

部屋のドアが開いていて、部屋の中に人がいるときに、

「コン・コン」

と口で言って、部屋の中へ入っていく人がいます。

 

コン・コンという音の表し方が日本と同じということが分かります。

うろ覚えですが、日本でもこういう風に使っている人がたしかいたはず!

 

 

最近、算数の活動で進めていることがあります。

それは「アバック」を広めることです。

 

アバックという言葉には、「そろばん・百玉計数器」などの意味がありますが、

セネガルでは、ずばりこれのことです。

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下に書いたC・D・Uは、

Centaine(サンテンヌ)=100の位

Dizaine(ディゼンヌ)=10の位

Unité(ユニテ)=1の位

を表しています。

 

このアバックは、セネガルの先生の指導書にも載っている「セネガルの先生の中では」有名な教材です。

セネガルの先生の中では」有名とは、どういうことか?

それは、教室で使われているのは0%に近いということです。

 

私の住む地域では、存在を見たことがありません。

 

使われていない一番の理由は想像できます。

「用意するのが大変だから」です。

 

用意するとしたら、時間も手間も費用もかかります。

だから、誰も用意したことないのだと思います。

 

セネガルでは、まだどこも教室がぼろぼろで、電気の1つもない教室があるような学習環境です。

それにともなって、教材も全然整っていない状態です。

 

だから、アバックを広めてみて、現場で使ってみたら有効か、という提案です。

 

というわけで、まず、試作品を作りました。

見本を示して、今は、子供たちにも同じものをそれぞれに作ってもらっています。

 

見た目はシンプルだけど、時間がかかりました。

協力してくれる先生にもやる気を出してもらうために、先生分も作りました。

 

工作はなかなか楽しいもんです。

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短く切った木、太い針金を金物屋でそろえます。ハンマーで穴を開けます。

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針金の根っこにテープを巻いて、穴に固定し、ボンドで固めます。

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くぎを火でこれでもかと熱して、ペットボトルキャップを溶かして穴を開けます。

家で、学校で、ひたすら開けます。

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完成。

 

とにかくアナログです。

どれくらい効果的か、使ってみないことには分からないです。

 

今は、

「手元に何もないより、操作しながら数字にふれた方が理解しやすい」という予想のもと進めています。

 

やってみないことには分からない。

そんな活動がずっと続きます。

207 きょり感

先輩のボランティア隊員の方々が、先日、日本へ帰国しました。

これで、私たちの代の隊員が一番の「古株」になります。

 

一番長くセネガルに居るということは、残りがあとわずかになったことを意味します。

 

行く人がいれば、新しい人も来ます。

 

今回も新しい隊員の方々がいます。

初めて会う時は、うれしい気持ちになります。

 

初対面の時、お互いの自己紹介の距離感が、日本人とセネガル人では、大きく違います。

 

日本人の人同士だと生まれる空気感、敬語を使った丁寧なあいさつがあります。

今は、日本人同士の空気感を感じることが少ないので、

(久しぶりの感じだ。)と、新鮮に感じます。

 

セネガル人相手だと距離感が近いです。

握手してあいさつをするところから、違います。

 

混雑したバスでは、日本では考えられないほど密着して座ります。

いきなり来客した知らない人にも食事をふるまってくれます。

 

人への接し方の基準が違っているからこその違いだと思います。

それが、失礼っていうことじゃなくて、「親しみ」を感じることができるコミュニケーションだと私は思います。

良さを感じるのです。

 

男友達と話している時、話に夢中になって、だんだん顔が近づいてきて、もう耳の側まできて、(つばかかってるよ!)と思いながら話すときがあります。

ソファの真ん中で話をしているのに、顔が近いので、適度な距離を保っていて、気付いたらソファの端にスライドしていたこともありました。

 

男友達同士でも手をつないで、道を歩くこともあります。

 

そういった距離感の違いに面白さを感じます。

 

 

今後、西アフリカで統一したECO(エコ)という通貨に変わる動きがあります。

このフランセーファというお金ももう長くは使われないかもしれません。

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1000フラン(200円)です。

この札を使う感覚は、日本で千円を使う感覚と同じです。

 

表と裏ですが、どちらもセロハンテープで切れた部分を止めています。

ちぎれていても、セロハンで止めていれば、使えます。

 

一部分がちぎれて取れていたとしても、使えることができます。でも、それを嫌がる人もいます。

なので、おつりをもらうときに、まともな札かどうかをチェックする癖がついています。