120 ばんそうこう
教室に、怪我をして、大きめのすり傷から血を出ている低学年の男の子がいました。
その子は、ノートの切れ端で血を拭いていました。
文字がビッシリと書いてある紙で、ボロボロになった紙でした。
良くない処置だと思ったので、持っていた絆創膏を渡しました。
そうすると、ペリっとはがす部分をはがさずに、傷の所に当てようとしました。
その子は、絆創膏の使い方が分かりませんでした。
ペリッとはがしてあげて、くっつくようになった絆創膏を貼ることを教えました。
そういえば、セネガルで絆創膏を貼ってるのを見たことがないなと、思いました。
子供達は、処置の方法に疎い(うとい)です。小学校に、保健の先生はいません。
この間、研修で日本に行ったことがあるという同僚が、
「日本は、本当にきれいだよね!」
と言っていました。
衛生に関して、とても差を感じたようです。
衛生感覚は、かなり違っています。
子供は、休み時間激しく動きまわっているので、怪我をよくします。
この間、頭を打って腫れて、切れたところから血が流れている子の所へ、
先生がどこからかアロエを持ってきました。
「アロエだよ、これを塗ると、治りが早いんだ!」
と、子供に駆け寄っていました。
なんだか、たくましいなと思いながら、その光景を眺めていました。
屋上は洗濯物干し場になっていて、あちこちにロープが張られています。
よく見ると、とても長〜いロープが端から端に張られています。
最近は、風が強い日が続いています。
乾燥で砂埃が舞い、塵で遠くの景色がはっきりと見えません。
部屋は砂だらけだし、何でも砂っぽいので、
すなすなしていることには慣れました。
この辺では、2番目に高いマンションなので、ルーガの街が一望できます。