去年の4月、協力隊として派遣される前の訓練を長野県で受けていました。
私はもともとアフリカにあるブルキナファソという国に派遣される予定でした。
テロが起きて治安が悪化したため、派遣国がセネガルに変更されたのです。
その変更が去年2018年4月後半、ちょうど今の季節でした。
先週、今年の協力隊の訓練がスタートしたようです。
新しい仲間が世界に向かって動き始めました。
私は、初心を思い出してみようという気持ちになりました。
セネガルの図画工作事情。
何回か見たのは、
【黒板に先生がチョークで絵を描く。子供はそれを写して描く。】
というスタイルの授業です。
今まで見た図工は全部このパターンでした。
セネガルの黒板は、日本の黒板とは違い、表面が滑らかではありません。
細かくでこぼこしています。
そして、かなり力を入れないと字が書けません。
チョークはかなり折れやすく、少し力を入れるとすぐにポキっと折れます。
絵を描くのにもすごい時間がかかるのです。
容れ物に入った果物。
先生が描いた黒板の絵を、子供は一生懸命写します。
できるだけ同じように、まるまる写します。
バケツ。うさぎ。木。
この授業では、マネして描くことは上手になりますが、
日本のように、自由に描く、という楽しさはありません。
再び、木。
折れたバージョン。
ノートに描かれた木は、子供が描いたもの。
セネガルの授業では、自分で考えるという経験値が少ないことがよく分かります。
自由に描くって楽しいことだから、体験するチャンスをつくっています。