私はセネガルに来て初めて、教員養成センターで授業をしました。
これは自分にとって必要な一歩でした。
「ルーガ州教員養成センター」は私の配属先です。
私は「養成校」と呼んでいます。
ここは教員になるための通う学校です。
私はJICA(ジャイカ)からボランティアとして派遣されていますが、セネガルでは養成校の職員の1人として活動しています。
1年中、ここが開いているわけではなく一定期間しか開校していないため、それ以外は小学校でも活動しているというわけです。
セネガルでは、教員になりたい人はまず、この養成校に入る試験を受けます。
試験に合格した人が養成校へ入ることができるのです。
養成校はセネガルの国内、地方ごとに13ヶ所あります。
例年、全ての養成校が開校するのですが、今年は6つしか開校されませんでした。
私が住むルーガの養成校は、無事に開校されました。
今(2019年7月)は、300人の教員候補生が通っています。
去年(2018年)の8〜9月の間は、1ヵ月間だけ講義の期間があり、私は見学で授業を回らせてもらっていました。
そして、今年(2019年)になり、私はようやく自分の授業をすることができたのです。
言葉はぎこちなくても、伝えたいことをはっきりもっていれば伝わると考えています。
私は授業のスライドを用意し、ジェスチャー使って話しました。
教員養成校で授業をするに当たって、協力者がいました。
それは、算数を専門に学生に教えているセネガル人の先生です。
私が話した後に、説明を足してサポートしてくれました。
そして、学生のみなさん。
聞いているだけではつまらないので、参加型の授業にしました。
学生は楽しんでいました。
そして、自分も楽しめました。
終わったあと、一部の生徒たちと話しました。
私「フランス語での授業わからなかった?」
A「そんなことない、言いたいことがよくわかった。」
B「とても勉強になった、もっと算数のことを教えてよ。」
みんなのためにやった講義のはずなのに、私のためになっていました。
学生の声は、私にとって大きな力になって、そして次へのやる気が出ました。
学生といっても、仲間という感覚です。
3クラスあり、大きいクラスは100人近くいます。
新しい一歩が踏めたので、あとは歩き続けるだけです。