私たちボランティアは、自分の住む地方から首都へ行くとき「上京する」と言います。
私の住むルーガから首都のダカールまでは、今まで狭いタクシーに揺られながら長時間耐えるという選択肢しかありませんでした。
住み始めて1年経過したところで、最近「高速バス」で上京できるバスができたという情報が地元のセネガル人が言っていました。
そして、実際に高速バスを使って上京することが可能でした。
これはかなりうれしい!
上京するときの「楽(らく)さ」が全然違います。
高速バスの名は「DEM DIKK(デムディック )」です。
完全予約制。
えんじ色の見た目です。
高速バスの良いところは、いくつもあります。
・首都にある高速道路を通る
・クーラーが効いている、むしろ寒いぐらいにガンガンかけてある
・足が伸ばせるくらいの1人スペースが確保されている
この特徴は、7プラス(セットプラス)という長距離タクシーの真逆です。
先日、デムディックの隣に座ったおばあさんと話をしました。
セネガルの人ではなさそうだったので出身を聞きました。
「ルクセンブルクという小さい国の出身です。」
とその人は答えました。
国の名前は聞いたことあるけど、それ以上の情報は思いつきませんでした。
「城がたくさんあるのよ。」
と写真を見せてくれました。
両親は、フランス人とオランダ人と言いました。
ルクセンブルク語、フランス語、オランダ語、英語が話せて、セネガルには10年いるそうでした。
「ウォロフ語(セネガルの現地語)はちょっとだけね。」
と言っていました。
話を聞くと、教育関係者でした。
3才〜11才の子供たちに直接教えたり、大人を対象に教えたりするそうです。
フランス式の教育を伝える仕事に携わっている方でした。
首都ダカールにあるらしい多国籍な子供が在籍する学校で働いている写真を見せてくれて、どれも子供たちが楽しそうに写っていました。
「これはデンマークの子が自分の国の文化を紹介しているところ。これは、インドの子で...」
子供が母国の国の文化を紹介する写真も見せてもらいました。
こんな教育方法を実践しているところがダカールにあるということを初めて知りました。
まだ知らない国の人と話ができて楽しい時間でした。
そんな快適空間のデムディックにはまりました。
今度また、乗るのが楽しみです。