フランス語で、
「はい」はOui.(ウィ)。「いいえ」はNon.(ノン)。
ウォロフ語で、
「はい」はワォ。「いいえ」は、デーデット。
セネガルでの生活で、今だに一瞬止まって考えてしまう瞬間があります。
それは「いいえ」と言われたときです。
小学校では、必要な文房具を持ってない子がたくさんいます。
こんな会話をよくします。
私「ボールペン持ってないの?」
子「いいえ。(首を横にふる)」
私「・・・、持ってないのね。」
日本なら、
私「ボールペン持ってないの?」
子「はい。」
私「持ってないのね。」
英語でもそうですが、
セネガルでは、持っていれば「はい。」、持っていなければ「いいえ。」です。
日本では、質問に対して「はい。」「いいえ。」を答えます。
日本語に慣れていると、逆転現象が起き、混乱します。
初めの頃は、(どっち?)となって、もう1回聞きなおしていました。
今だに一瞬止まって考えて「はい。」か「いいえ。」を言えばいいか判断しています。
「この料理、食べたことない?」
「はい。あります。」
というように答えないといけないからです。
日本人の当たり前が、相手には当たり前じゃないことをはっきりと感じます。
そういえば、車の進行方向が逆というのは、ずいぶん慣れたことです。
野生のラクダを遠目に1度だけ見かけたことがあったので、近くで見たいと思っていました。
近くで見たい好奇心から、私は地方のさらに奥地へと探検へ行きました。
地域住民のラクダ情報を頼りに探した結果、なんと発見!
広大な土地に3頭が群れていました。
正面から見たくて正面にまわり込もうとしましたが、なんせ足が速い!
タッタッタッと余裕で走っているように見えて、すんごいスピードで走り去っていきました。
ダッシュでしばらく追いかけましたが、まかれました。