私はセネガルの小学校で様々な先生の算数の授業をよく見学しますが、ウォロフ語の授業もたまに見学します。
日本でいう国語の授業が、セネガルではウォロフ語の授業です。
実は、ウォロフ語は母国語にもかかわらず、授業化となったのは2018年10月からでした。
その前まで、セネガルではフランス語の授業だけが小学校で行われていたのです。
今まで、セネガル全国で通じるウォロフ語は「話す」ことしかされていませんでした。
子供たちは生活の中でウォロフ語を身につけ、小学校ではフランス語だけ学ぶということになっていました。
現在は、小学校の低学年に、ウォロフ語の授業をするという制度ができました。
セネガル: 母国語→ウォロフ語 公用語→フランス語 学ぶ外国語→フランス語
日本: 母国語→日本語 公用語→日本語 学ぶ外国語→英語
セネガルの中でも、地域によってはセレール語、プラール語をメインに話す人もいます。
「日本人は英語を話せない」とよく耳にします。
日本には英語に対する苦手意識が広がっているので、日本人が全体的に英語に対する自信をなくしている気がします。
セネガルで、小学校1年生から高校卒業するまでフランス語教育を受けた人は、フランス語が滑らかに話せます。
教え方の違いはありますが、フランス語の授業で、日本とは明らかに違うことがあります。
それは、フランス語を流暢(りゅうちょう)に話せる人だけが教えている、ということです。
日本では、小学校3年生から英語教育を受けますが、先生は英語を流暢に話せる人だけではありません。
中には、ものすごく苦手という先生も多いです。
外国に住めば自然に「外国語ができるようになる」という噂をよく聞きます。
私もそう思っていました。
今の私の考えは、外国語を話すためには、その言葉に対する興味がないと絶対に話せるようにならない、というものです。
私は、セネガル人と話したいという気持ちがあり、言葉に興味をもっています。
それでも言葉をよく話せるようになるには時間がかかるのです。
でも粘っています。
日本の公用語は日本語で、全員が英語を話す必要はないと思いますが、
話せるようになるためには興味がないと身につかないのは確かです。
ウォロフ語の教科書です。
アルファべットが2つくっつくと、どんな音になるかをひたすら繰り返し読んでいました。
繰り返し言って無意識に読めるようになることは大事だと思いました。