自分道 Jibun-Dou

アフリカはセネガル。青年海外協力隊。

220 閉めても砂

小学校の休み時間。

学校に1つしかない蛇口に子供が群がります。

みんなが水を飲みにきます。

 

さらに、男子は頭から水をじゃぶじゃぶかぶります。

気持ち良さそうにかぶります。

 

今週、砂嵐の日がありました。

風が強く、景色は真っ白になりました。

 

こういう時、意外にも敏感に反応するセネガル人。

布を顔に巻いて口に砂が入らないようにしたり、

持っていたの?と思うマスクをここぞとばかり使ったりしていました。

 

半日外にいたら、顔はざらざら。

砂コーティングされました。

 

砂が吹き荒れると、普段は使わないあいさつがいつものあいさつに追加されます。

 

それは、

「ちりはどうだい?」

 

これが加えられます。

 

私は返事をします。

「ちり、多すぎるよ!」

 

特に内容のないあいさつですが、セネガルでは言葉のキャッチボールが大切にされています。

 

砂が吹き荒れると、

日本では考えられない1つの仕事が増えます。

 

それは「部屋の掃除」です。

部屋の床に砂がうっすらコーティングされるのです。

 

窓を閉めていても?

 

そうなんです。

 

家に付いている窓を全て閉めていても、砂が溜まります。

 

これは、

日本ほどしっかりとした作りの窓ではないため、各窓に少しすきまがあるのです。

絶対に閉まらない年中無休のオープンな窓があるのです。

そのため、砂を完全に防ぐことができません。

 

日常的に砂が入ってくるので、 

部屋ではサンダルを履いて、生活を送っています。

 

広い部屋の床の砂をほうきで掃くと、部屋の中に砂ぼこりが舞い上がります。

部屋の中でもむせます。 

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左 家の中の砂です。

日本の部屋の中でここまでの砂は絶対に積もりません。

 

漂う砂が落ち着いた後も、遠くの方ではまだ茶色くぼやけた風景が広がっていました。