自分道 Jibun-Dou

アフリカはセネガル。青年海外協力隊。

148 とさつ

私の住む町からさらにセネガルの奥地の地域で、とさつ(屠殺)場を見学しました。

私は朝8時に見学の約束をしていました。

8時にとさつ場に着いた時は、ほとんどの肉がさばかれていて、吊るされている状態でした。

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この日さばかれていた動物は、ヤギと牛でした。

ほとんどがヤギでした。

とさつ場は、白い衛生服を着た、手袋とマスクをつけた人たちが作業している想像をしていました。

 

この日、作業している人たちの格好は、Tシャツにサンダル履きでした。

さらには素手での作業でした。

衛生面に関する感覚が大きく日本と違いました。

 

作業は、手馴れていて速い。どんどん作業を進めていきます。

 

牛をさばくのを見ていたときのことです。

巨大な牛の内臓をきれいに手ではがしていました。

内臓がなくなった牛の腹にバケツの水をバシャーと勢いよく流しました。

そして、血をその水でバシャバシャと洗い、赤くなった水を今度は手ですくって出しました。

なんてたくましい!

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ヤギをさばく人は、切った部分に直接口をあてて息をふきこむ作業をしていました。

「直接口で」というのに圧倒されました。

 

のんびり気質のセネガル人ですが、ここで働く人たちは、テキパキ動いていました。

見ていて気持ちよかったです。

 

とさつ場のにおいはどうなっているか前から気になっていました。

さばいている場所は、においはそこまできつくなく、気になるレベルではありませんでした。

においのきつさを感じたのは、とさつ場の入り口のすぐ外でした。

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そこには、死んだ動物がそのまま横たわっていたり、今までさばいた動物の骨が山になっていたりして、暑さと合わさってにおいを発していました。

その光景はこの暑いセネガルでの肉の処理の大変さを物語っていました。 

 

町で見かける肉屋に吊り下げられている肉の、その前段階を見ることができたのは、とても貴重でした。

 

さばく人、さばかれる動物、どちらにも感謝です。