自分道 Jibun-Dou

アフリカはセネガル。青年海外協力隊。

178 ズボン買えば学生が儲かる

セネガルでは私は外国人。

 

「シノワ(中国人)だ!」

と道を歩いていると、まず言われます。

これは来た時から変わらず言われています。


そんな時、私は「ジャポネ(日本人)ですよ。」

と穏やかに訂正します。

 

たまに、初めから

「ジャポネ(日本人)だ!」

と言われることもあります。

 

そんな時、私は、

「その通り!日本のこと知ってるの?」

と返します。

日本というキーワードが出ると、私は嬉しくなります。

 

セネガル人の友達は、

「中国人と日本人の顔は同じに見えるんだ。」

と言っていました。

アジア系の顔と捉えているようです。

 

確かに、顔だけで見分けが付きません。

だから、相手の出身国が分からない場合、

「どこの国の出身ですか?」

と聞くことは、良い関係をつくるための丁寧な声かけだと言えます。

 

 

先日、学生から漢字にまつわる質問を受けました。

「このお金知ってる?」

と聞かれました。

 

見ると、漢字の書かれているお札でした。

はっきりと「中国人民銀行」と書かれていたので、

「これ日本のお金じゃないよ。」と答えました。

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この学生は、

(漢字って日本の文字だっけ?)って思い浮かべて、

唯一の日本人である私のところに持ってきて質問してくれたのです。

これは、嬉しく思いました。

 

この後の話。

 

私「何でこのお札持ってるの?」

学生「ズボン(古着)を買ったら、ポケットに入っててさ。」

私「ズボンいくらで買ったの?」

学生「500フラン(100円)だよ。」

私「えっ?今、そのお金いくらか調べるわ!」

学生「うん。」

私「1枚が150円だから750フラン、2枚で1500フランだ!もうけてるじゃん!」

学生「よっしゃあ、もうけ!このお札両替してこよう。」

私「それ、多分この辺じゃ替えられないよ。」

学生「・・・。」

 

中国から旅してきたお札が、セネガル人と日本人を笑わせることになるとは誰も考えなかったでしょう。