自分道 Jibun-Dou

アフリカはセネガル。青年海外協力隊。

193 金と幸せ

私の知り合いのセネガル人の話。

 

この人は前に「家の警備員」の仕事をしていました。

久しぶりに会ったとき、バイクタクシー(後ろに客を乗せる)の運転手をしていました。

1日の稼ぎは3,000フラン(600円)と言っていました。

 

1日3,000フランとして、

20日働いたとして、60,000フラン(12000円)、

30日(毎日)働くと、90,000フラン(18000円)が月給ということになります。

 

ある時、小学校の算数の問題に、

「労働者の1週間の稼ぎは、14,000フラン(2800円)です。」

という一文が出てきました。

この場合は、4週間働いて、56,000フラン(11200円)です。

 

前に同僚から聞いたセネガルの一般的な月給は、最低でも60,000フラン(12000円)くらいで、小学校の先生1年目の月給は、120,000フラン(24000円)と聞きました。

 

日本と物価が違うので、この給料でセネガルの人たちは生活することができます。

私はよく

「日本に行ってみたい。飛行機代はいくら?」

と言われます。

 

往復の飛行機代を約20万円として、

「1,000,000フラン(20万円)かかるよ。」

と答えると、

「高っ!」

と誰もが同じリアクションをとります。

 

私の住む地方ではお金の話になると、みんな口をそろえて、

セネガルは金がない。」

と言います。

 

確かにお金は少ないのですが、

セネガルの人たちは人同士が実にうまく関わって生活しています。

貧しくて金がなかったとしても、食べていけるような仕組みが文化の中に存在しています。

だからお金がなくても、みんな幸せそうに見えます。

 

セネガルにいると、知らない人でも気軽に話しかけることができる雰囲気があります。

それは、助けることが当たり前という精神が文化の底にあるからかもしれません。

 

イカを初めて丸々買いました。500フラン(100円)。

小さいものでいいと言ったけど、それなりに大きいものを渡してくれました。

体重計で計ったところ、5kg! 

こりゃ重いわけだ。

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今年も山積みスイカが各地に置かれています。

2日でぺろっと完食です。