それが「タバスキ」という羊を捧げる「犠牲祭」です。
とにかく、みんなで羊を食べます。
去年のタバスキ↓
私は去年もこの祭りを経験したので、今年は2回目のタバスキでした。
セネガル人の友達の家を訪ねました。
朝9時からモスク(イスラム教寺院)でお祈りをした後、羊をさばくと言うので、10時半に家へ向かいました。
家に着くと、早速、羊がさばかれていました。
ちょうど、親戚の子供たちが手伝いをしていて、子供たちは、羊の足をもっていました。
子供の頃から、手伝っているとこれが当たり前の光景になるんだろうな、と思いました。
羊の足をもって目の前でさばかれる、という光景は日本では見たことがありません。
子供たちは、動じません。
小学生よりも小さいの女の子たちも目の前で眺めていましたが、特に動じません。
この日、セネガルでは全国的に、各家庭で羊をさばきます。
さばくのは男性の仕事です。
セネガル人男性ならみんな、生きている羊をさばけるでしょう。
たくましい。
ナタとナイフだけで、手際よく進めていく姿に見入ってしまいます。
肉の部分を切り落とすと、次は内臓です。
これまた手際よく、素手で洗っていきます。
大腸、小腸の中身を出していきます。
捨てるものは、深く掘られた穴へ落としていきます。
大腸は、飼っている犬にあげる用。
犬はそのまま食べても腹壊さないのかな?と思っているうちに、犬たちは一瞬で食べ終えていました。
長〜い小腸は、人が食べる用になりました。
切り分けた肉から、調理班の女性陣に肉が渡されます。
女性陣は、朝から野菜を切って準備をしています。
セネガルでは料理は女性の仕事なのです。
血が飛んだ壁は、子供が手伝いで水とブラシで流していました。
連携プレーが滞りなく行われます。
今回のタバスキでは食べない羊が家の小屋に残されていました。
羊はどれくらい成長したら食べ時なのか聞くと、
「7ヶ月経ったら食べ時なんだよ。」
と教えてくれました。
小屋に残っていた羊は、ちょうど7ヶ月の羊ということでした。
「この羊は、来年のタバスキ用だよ。」
と言いました。
(早っ!)
もう来年のことを考えていました。
左がヤギで、右がヒツジ。
ヤギは(今日は俺には関係ない)という感じで少し遠くに離れていました。
こんな情報も知りました。
「今日食べる羊は、つのがしっかりはえているもの、目が見えているもの、足が折れていないもの、みたいに全ての部分の状態が良い羊を食べるのが宗教上良いとされているんだ。」
イスラム教知識が1つずつ増えていきます。
12時と17時の間隔が狭い時間に2回の羊料理、デザートのマンゴー、甘〜いお茶アタヤ、甘〜いジュース、のフルコースで、腹パンパンです。
空いた時間は、人の家のベッドで昼寝。
そして、男の子たちと野球をして過ごしました。
近所の人にあいさつ回りをして、今年のタバスキを楽しく終えました。